お知らせ
年末年始を過ぎ、2022年は新型コロナの変異株であるオミクロン株による感染パンデミックに晒されるスタートとなりました。
まだしばらくは先が見通せない状況が続きそうです。
ただ現時点ではまだはっきりしませんが、オミクロン株では重症化のリスクは低くなっている可能性が高そうです。
肺炎を起こすようなケースが少なく、発熱や咽頭周辺の炎症などの症状が中心といった報告が多いようです。
もしこれらが事実なら、重症化リスクの低い場合は漢方薬も治療の選択肢として一層重要になると思われます。
今後の経過を注視していこうと考えています。
新型コロナは新しい感染症ですので、まだ漢方薬で効果が上がるという十分な根拠はありません。
しかし現在自宅療養者が増える中で、国内でも葛根湯をはじめとした処方が使われるケースが増えています。
症状や年齢・体質によって使い分けが必要ですが、麻黄湯、麻杏甘石湯、小柴胡湯桔梗石膏、柴胡桂枝湯、その他多くの処方が使えると思います。
今後は国内の使用データの集積によって、漢方の有効性や効果的な使用法も確立されていく事でしょう。
また新型コロナワクチンの副作用にも漢方薬は役立つと考えています。
接種の前後に漢方薬を使うと、副作用の予防や軽減に効果が期待できそうです。
最近新型コロナに漢方薬が効くか、という質問をよく受けます。
日本ではまだ新型コロナの患者に漢方薬が効果があったというデータが十分にありません。
ただ国内でも一部の医師は葛根湯など風邪などに用いる漢方薬を試し始めています。
漢方の本場である台湾や中国では清肺排毒湯などの処方が新型コロナの治療に使用され、有効であったと報告されています。
元々漢方薬は風邪やインフルエンザなどの治療で使われてきた長い歴史があります。
個人的には普通の風邪ならば、西洋薬より漢方薬の方が効果的だと思っています。
新型コロナウイルス感染症も一般的な風邪を引き起こすコロナウイルスの新種で、同じ系統に分類される病気です。
従って漢方薬は治療の大きな助けになると考えています。
漢方薬では直接コロナウイルスを駆除する効果はありません。
しかし漢方薬で症状を抑え体のコンディションを整える事で自然治癒力を高め、病気に対する体の防御力を上げる事は期待できます。
漢方の長年にわたる経験の積み重ねは、新しい疾患である新型コロナウイルス感染症の予防や治療に対しても必ず頼りになると思っています。
コロナウイルスによる緊急事態宣言の解除に伴い、店舗の営業を再開致します。
5月26日より新規のご相談も含め、通常業務に復帰致します。
当面相談コーナーにビニールシートを張る、相談者はマスク着用などの対応策を講じます。
当店は店舗面積が広い店ではないので、お客様には色々ご不便をおかけすると思いますがご了承ください。
先日お知らせした日本呼吸器学会のHPに和訳もある中国武漢からの治療報告書には、漢方薬の臨床症例も多数報告されていました。
その中で新型コロナウイルスの治療薬として中国で中心的に使われていた関係で、清肺排毒湯のお問い合わせが増えています。
コロナウイルス感染者に対し、軽症者から重症者まで幅広く使用され、一定の効果が認められたという事です。
しかし残念ですが清肺排毒湯は中国専用の処方で、日本国内では販売はしていません。
大手のツムラ(株)をはじめ、どこの製薬メーカーでも清肺排毒湯は製造しておらず、メーカー品はありません。
煎じ薬の形であれば一部の中医(漢方)を専門としている医師の診察を受けた上で調合していただける可能性がありますが、入手は困難だと思われます。
現状国内では清肺排毒湯がありませんので、代わりに日本の処方を数種組み合わせて使う方法が取られています。
この代用処方は国内で入手可能なので、広く活用される事が期待されます。